さいじきのにほんご:すす払(はら)い
12月も半ばを過ぎます。令和3年(2021年)もあとわずかです。
日本では、12月13日に「すす払い」をして、お正月の準備を始めます。ですから、正月事始めとも言います。
もともとは、年神様を迎えるために神棚などを清め、五穀豊穣を祈る行事でした。その後、家の内外を清掃して正月を迎える準備として定着していきました。電気がなく、いろりで生活していた時代は薪を燃やしたときに出る「すす」が室内にたまったのですね。13日に行うようになったのは江戸時代、江戸城のすす払いが13日と決められてからだそうです。現代では「大掃除」として、家庭や会社などでは25日やそれ以降に行なわれることが普通になっています。