学生の皆さんは日本語を勉強するために来日しており、留学ビザは日本で勉強するためのビザです。一番大切なことは毎日休まず学校に通って勉強することです。アルバイトは勉強に支障がない限りで行いましょう。
 学校の出席率が90%を下回ると、専門学校や大学への進学が困難になり、80%を下回ると留学ビザの更新が困難になります。アルバイトのために学校の出席を犠牲にすると、ビザの更新ができず、結局日本に滞在できなくなりますから注意しましょう。
 また、日本へ来てすぐにアルバイトが見つかるとは限りません。日本での生活費や学費などについて本国できちんと準備して、留学するように心がけてください。

  

留学生がアルバイトをするには

①留学生が日本でアルバイトをするには、入国管理局の「資格外活動許可証」が必要です。在留カードの裏に「許可」の記載がなければなりません。
②アルバイトが可能な時間は、「週28時間以内」と決められています。(ただし、学校が定めた長期休業中は1日8時間以内)
③風俗営業等の規則及び業務の適正化等に関する法律(以下「風営法」)第2条第1項にいう「風俗営業」に当てはまるお店では働くことができません。「風俗営業」に当てはまるお店とは、主にパチンコ店、ゲームセンター、キャバクラ、スナック、バーなどを指します。こうしたお店での仕事は内容が掃除やビラ配りであっても禁止です。
④「資格外活動許可証」が無いのにアルバイトをしたり、認められている就労時間をオーバーすると、懲役・罰金・退去強制などの罰則があります。ルールをしっかり守って、適切に行ってください。

 専門学校などに進学する際、日本語学校在学時の納税証明書の提出を求められて、オーバーワークが発覚、ビザ取り消しとなるケースがあります。納税証明書によって、複数のアルバイトをしていたり、複数の銀行口座持っていたりすることがわかります。納税証明書を求める専門学校・大学が増えているので「アルバイトは週28時間」を必ず守りましょう。

※2年生になると、アルバイトの手取り給与は減るので注意しましょう。

 所得税や住民税、保険料は、前年の所得金額によって決定されます。
 日本に来たばかりの1年生のときは、日本での前年の所得がないので最低の税金、保険料になります。ですから、アルバイトのお給料から控除される税金や保険料は少なく、あなたの手元にたくさんお金が残ります。
 しかし2年生になると、1年生のときのアルバイト所得によってお給料から控除される税金も保険料も上昇します。ですから1年生のときと同じように働いても、あなたの手元に残るお金は少なくなります。1年生のときにムダ遣いをせず、貯金しておきましょう。

※アルバイト中や通勤時のケガは労災。医療費はかかりません。

 アルバイト中やアルバイトの行き帰り中のケガは労災の対象になります。いくつかの条件がありますが、病院にかかっても、あなたが医療費を支払う必要はありません。労災保険から支払われます。ケガをしたり、事故にあったりしたときはすぐにアルバイト先か学校に相談しましょう。

アルバイトの探し方

 アルバイトは、先輩からの紹介やインターネットなどで探すことができます。学校にも相談してください。履歴書の書き方や面接についても学校に相談してください。
 日本語があまり話せなくてもアルバイトはできます(神奈川県の最低賃金1,071円)。
 日本語能力が高いほど、業種や仕事内容など選択の幅が広がり、賃金も上がりますから日本語の勉強をがんばりましょう。

お役立ちリンク
・ハローワーク https://www.hellowork.careers/
・タウンワーク神奈川 https://townwork.net/kanagawa/
・Indeed https://jp.indeed.com/
使い方などの相談は学校事務局にしてください。